M大佐と『空と雲との間のサムシング』【著・M大佐】

M大佐と『空と雲との間のサムシング』 知識・教養

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皆さんは小さい頃に空にある雲に思いを馳せた事はないだろうか?

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私は小さい頃、富士山に雲が掛かる写真や映像等を見て「もし富士山(雲)よりも高い所に家を立てたら雨や雪は降らないのだろうか?」なんて無邪気な事を考えたりしたものです(^ω^)

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まあ世界最高峰(8,850m)でも雪が降る訳ですからそんな事は全然ないんですけどね(´-`)ハカナイネ

では一体どこまで雲は存在して、一体どこまで雨や雪を降らせるのか?

皆さんはそんな事を疑問に思ったりしませんでしたでしょうか?今回はそんな疑問に答えていこうと思います(^-^)

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出典元:漫画『ドラえもん』

ドラえもんに出てくるのび太達の先生は優秀ですねぇ〜(´∀`*)

小学校でここまで細かくは習わないとは思いますが、上の画像にある積乱雲こそ雨や雪を降らせる雲であり、画像では地表より10kmとなっていますね。

ですが実際は高緯度地域での積乱雲の雲頂は4〜10km、日本を含む中緯度地域では5〜16kmとなり、低緯度地域では6〜19km付近に達し、更に赤道付近などの上昇気流の激しい場所では局所的に20〜22km程度の高さにまで成長することがあります。

ちなみに商業用ジェット機の平均巡航高度は7.5〜11kmなので積乱雲はそれよりも高い事になりますね。

さて、それでは積乱雲のある上空22kmから雨や雪は降るのか?といえばそれは違います。何故なら積乱雲が高くなる条件の低緯度とは赤道に近く比較的に暑くて上昇気流が発達しやすい地域を指すからです。つまり雨はある程度降っても局所的(キリマンジャロ山等)にしか雪は降らない為、22km上空で雨や雪が降るとは限りません。

ではどこまで雨や雪は降るのか?

大体は地表より600m〜13km辺りから降るというのが一般的です。13kmというと地上の何処にいようとも乾燥地帯でなければ雪や雨は降るのは明らかですね。

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出典元:映画『ハルマゲドン』

まあぶっちゃけ、例え地球上に標高13km越えの山があったとして「雨や雪が降らない!ここで暮らそう!」と思いたっても、頂上で暮らそうものなら薄い大気と強烈な紫外線から身体を守る為に宇宙服が必要になってしまいます(-ω-)

…現実は非情である

ちなみに雪は大体地表より最高で13kmから降るとして、雨は例外な事例があったりします。

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例えばオーストラリアでは気圧や気候的な条件で局所的に巨大な積乱雲が発生しやすく、雲頂高度19kmの積乱雲より雨が降る事もあるそうです。

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他にもスーパーセルと呼ばれる超巨大積乱雲は対流圏界面(対流圏の界面は緯度により高度が異なり赤道付近で17km、両極で6kmの高さ)を上昇気流となる積乱雲が突き抜けており大量の雹や激しい雨を降らせます。

これらの雲は必ずしも雲頂から雨を降らせる訳ではありませんが、少なくとも13kmより高い位置から雨を降らせる可能性のあるものと言えます。

緯度(気温)によって対流圏の高さが異なり、対流圏の高さによって雲の出来る高さも異なるので明確に地表より最高何km地点まで雨が降るかは今の科学では断言出来ない…というより環境で刻々と数字が変化してしまう上、正確に観測出来ていないというのが現状の人類の限界なんでしょうね(-ω-)

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最後に特別雨や雪を降らせる訳ではありませんが、雲の中では最も高い位置に出来る夜光雲(やこううん)も紹介しておきましょう。

夜光雲の出来る高さは地表75〜85km。成層圏(地表10〜50km)より遥か高くに現れ、太陽が地平線付近にある時に下から当たると青白く輝いて見えると言われています。なんとも幻想的ですね(´∀`*)

夜光雲は昼間には見えにくく、また夜間であっても市街地の明かりがあったり普通の雲が空にかかって曇っていれば観測出来なかったりと条件が難しいですが、日本では北海道で観測されたりもしています。

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夜光雲はロケット打ち上げ等の際に燃料の燃焼でエンジンから出る水蒸気やチリやガスからでも人工的に出来るらしく、国内で観測された事例もあるそうです。(2018年1月18日イプシロンロケット打ち上げ後の空)

どうでしたでしょうか?

この記事で皆さんの雲や雨と雪に対しての疑問が少しでも解消出来たら幸いです(^-^)

完全な余談ですが子供に聞かれる事の多い“空が青く見える理由”は『レイリー散乱』。“雲が白く見える理由”は『ミー散乱』。端的に言えばよく言われている様な“光が反射している訳ではない”そうです(´-`)

興味ある方は調べてみると一つ賢い大人になれるかもですね(^ω^)

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